14+13+3
30歳になった。
10代の自分は自分のことをロックスターだと信じて疑わなかったので、当然27歳になったならば、なにかしらの理由でポックリしんじゃうんだと思っていた、のにもかかわらずだ。28歳はコロナが大流行している間にだって普通に訪れたし、あろうことか存在しないはずの30代に突入しちゃうのだ!すごい!全然ロックスターじゃなかったよ!
小さい頃思い描いていた自分とはずいぶん違うんだけれど(こんなにも違うことがあるのか)元・自称ロックスターの自分は今が結構気に入っている。というか生きれば生きるほど自分が気に入ってきている、が正しい。
だって、自分が楽しめるだけのお金はあるし、趣味もあるし、仕事も楽しい、気の許せる友達もいる、これだけ恵まれたことがあるかね。最高だ。と言っても多分小さい頃の私にはさっぱりわかんないんだろうな。大人になるとはこういうことだ。
思春期真っ只中の自分は、世界で一番不幸なのは自分だと信じて疑わなかった。そして人間誰しも人生を通しての幸せの総量は決まっている、という倫理観の持ち主だった。
(なんかそんな歌あったなあなんだっ…ぐらいで【完璧とちゃう人生の収支プラマイ・ゼロだなんてばホントかな?死ぬまでに使い切る運の数せめて自分で出し入れをさせて】と頭の中のTMが歌ってきた)
要するに、大人になったら今辛い分とんでもない幸せが待っているんだと奮い立たせてなんとか生命を維持していた。(これも今思えば取るに足らないことに悩んでいただけなんだけれど当時はとんでもなくとんでもない問題だった。)
そんな小さい頃の自分が見たら、今の幸せは到底納得は出来そうにないささやかな幸せだ。
でも、小さい頃の自分へ声を大にして言いたい、これは妥協ではない。
満ちて、足りている。
進化というか退化というか。色んなことを知れたお陰であるし色んなことに鈍くなったせいでもある。ある日突然モヤが晴れたように視界が開けた感覚もあるし、ゆっくりじっくり熟成した秘伝のタレのように少しずつ味わいが変わってきた感じもある。
この感覚をうまく言葉にできないんだけれど、幸せを感じることのできる身体になったことがとっても幸せで、これを手に入れるまでそれなりの時間が必要だったんだろうなきっと。小さい私が頑張ってたのも無駄じゃないんだぜ。だからこんなもんかいなんて言わないで。頑張ってくれてありがとね。ほんとに幸せだよ。
あと、大人クッソ楽しい。何やっても基本怒られないし。金に物も言わせれるし、人助けだってできる。自己責任サイコー!
これからも私は私を更新していくから、これからももっと幸せになれそうだ。と世界中の不幸を集めたような少女が近い将来おもうんだからなんとも救いがあるよね。
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